昨年のリベンジ、というかスキーで行きたい!と言うことでの企画。
秋田駒ケ岳の南面、国見温泉側は広く緩やかなブナの原生林が広がる穏やかな山様。のんびりの山行を期待して。
去年は国見口から直接大焼砂を目指したが、出だしの急登で思わぬ苦戦を強いられたので違うコースから責めてみることにした。
朝集合するとすでに空は明るい。今年は春の訪れが早い。
高速を進むと、栗駒、焼石、早池峰とどの山にも雲はかかっていない。良さそうだ。
山への入口は仙岩トンネルから廃道の橋を渡りスタート。それにしてもすでに雪が少ない。ジャケットも脱いでアンダー1枚でも暑いくらいだ。
昨晩雨が降り続いたようで、雪はすでにザラメ模様。滑りのことを想像しながら斜面を登る。
国見温泉への道を辿り、途中から北へ向かって山へ入る。樹間の広いブナの林がどこまでも続く。いい森だ。
早速横長根から横岳までが視界に飛び込んでくる。結構登らなくてはならないが、期待に胸が弾む。
しばらくは傾斜の無い地形を地図読みを頼りに進む。トラバースと小沢を渡ることを繰り返し、できるだけ距離を短く進みたい。
横長根へと続く雪庇の発達した顕著な尾根を辿る。今日は風も弱いので快適に進めるが、風のある日は別のルートを辿ったほうが良さそうだ。
天気は良く、空気も澄んでいて遠くの鳥海山までばっちりと確認できる。岩手山は目の前にくっきりと聳える。
森林限界が近くなると足元がどんどん怪しくなってくる。レインクラスト。昨日の雨は山の上まで降ったようだ。
標高1230m、横長根を目前にしていよいよ怪しくなる。下りのことを考えるとこれ以上進むのは危険と判断。これまで。
無木立の斜面を上に眺めながらも下山のルートへ向かってトラバースを開始する。下りは国見口へと伸びる大きな尾根。
標高1250mでルートに合流。ちょうど無木立斜面の下に出る。残念ながらこの上は次回までお預けだ。
シールを外し早速滑り出し。カリカリの雪からすぐにザクザクに。スキーがコントロールできずなんとも滑りにくい。
尾根に乗り樹間の広い快適な森。なかなかに良い斜面が続く。ご機嫌な斜面も如何せん雪が悪すぎる。
c808付近の緩傾斜に入ると地図に現れない小さな谷が縦横無尽に走っている。地図読みだけではどうしようもなくクジ引きしながら進んでるようだ。
何とか赤布を頼りに当たりクジを引こうとするが、一箇所外してしまい谷を渡る。そうこうしているうちに前者のトレースが現れ始めあとは一気に。
標高770mからの急斜面は無難にスキーを脱いで突破。この辺は地図で見るよりもぜんぜん起伏が激しくルートを取りずらい。
あとは荒沢橋へ向かって歩きにくく滑りにくい斜面を降りれば車道に飛び出す。
大分疲れが見えるのでそのまま無難に車道をのんびり下れば国道46号に合流して本日終了。
天気は大当たり、雪は大はずれ、とんとんかな。
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