1日目
早朝に仙台を出発。今日の行程は3時間ほどと短い。天気が気にかかるが、天気予報とは裏腹に朝から青空が顔を出す。
泡滝ダムに到着するとすでに気温は高い。9月には行ってもまだ湿度もバッチリ(・・;)。かなり汗をかきそうだ。
2泊分の食料を全員で仲良く装備分配して出発。泊まりの荷物は歩き出しが結構きつい。
恵まれた天気で快適に歩を進める。途中冷水沢や七つ滝沢など水場には事欠かない。
七曲りの急登をこなせばあっという間に大鳥池。大鳥小屋(タキタロウ山荘)はかなりの豪華山小屋。トイレも水場も小屋の中に。
こわもてでぶっきらぼうな小屋のおやじの出迎えを受ける。話せば解る良いおやじでした。
今夜の食事は「ヨーイ丼」。といっても完全なオリジナル。途中採ってきたきのこ(ブナはり茸・毒味付き)もあいまって美味しくできました。
2日目
朝から青空。今日のコースタイムは6時間とまともだが、3日目を考えるとなんだか短く感じる。
オツボ峰を目指して朝一からいきなりの急登。今回の山行で一番の急登を登る。
三角峰辺りまで来ると森林限界。丁度朝日の出迎えを受ける。
オツボ峰手前の水場は少し下ると結構出てる。この先水もないので(以東小屋で汲めるが結構遠い)水を汲んで出発。
以東への稜線はだましピーク満載でなかなか着かない。この頃から日差しが強くなり、干からび感が‥‥。
以東山頂は天気抜群、風も穏やかで大鳥池や主稜線を眺めながらのんびりと昼食休憩。昼寝したくなるね。
朝日連峰の主稜線はなだらか&穏やかで歩きやすい。登ってしまえばこっちのものか。
朝早かったので狐穴小屋には昼過ぎに到着。のんびりまったりと時間を過ごす。小屋おやじからビールを買うこともできる(800円)。
時間もあるし明日は長いので今夜の食事はじっくり時間をかけての「麻婆ナス」。これまた美味しくできた(つもり)で食が進む。
今回の山行は皆さんよく食べる。明日へ向けてのやる気十分とみた!
今夜は満月がキレイでした‥‥。
3日目
今日はひじょ〜に長いので3時に起床。昨夜仕込んでおいたすいとんの生地がとろとろになっててかな〜り焦る。でも大丈夫でしたよね?
4時半に出発。丁度ヘッドランプなしで歩けるくらいの明るさだ。
天気はもちろん上々♪北寒江山へと上がると山形側はきれいに雲海になってました。
北寒江山からいよいよ三面への稜線へ!分岐の立て札もなんとも心もとない‥‥。
でも、天気が味方してるから大丈夫!ドキドキわくわくで突入!
登山道の状況は‥‥足元の笹薮がうるさいが切り開きがしっかりしてるので結構歩きやすい。途中腰ほどの笹薮になるので露払いは
結構きます‥‥。解りにくいところも無く、問題なしでしょう!(今のところ(・・;))
相模山・大上戸山まではほとんど高度を下げずに縦走する。でも、アップダウンはきつくないので歩きやすい。
大上戸山までコースタイム通りに進む。ここまでで出発から4時間程。まだ半分か‥‥。
陸道神峰への稜線は結構細く、途中鎖場を一箇所あるので緊張しペースが上がらない。それにしても暑さがひどい。
飲んだ水がそのまま汗になって噴出してゆく。皆さん汗でぐっしょり。
調子良かった歩もついにかげりを見せ始めペースダウン。陸道神まではあと少し。ガンバです!
最後のピーク陸道神はほんとに何もない山。山小屋はかまぼこ型の屋根だけ。まさに避難小屋。
水場は小屋の下沢に下りてゆくとすぐだが、ほとんど出ていない。この尾根は水場は期待しないほうがいいでしょう。
ここまでくれば後は下るのみ!重い腰を上げて三面小屋を目指す。
朝日のほかの尾根と比べたら下りは楽勝♪1時間半ほどで小屋に到着。三面川の吊橋は鉄骨の立派なやつです。
小屋まで着けば9割は終了。でもここからまだ2時間ほど水平道をたどらなくてはバスにはたどり着かない‥‥。
三面川沿いには2箇所の吊橋があるが、一本はすでに立派な橋に架け換わっている。最後の一本が名物の一本吊橋だ。
沢床から10メートルはあろうか、恐る恐る一歩一歩といった感じ。焦点を沢床に持っていくとまさに目がくらみそう。
あまりにもリスキーなので、不安のある人のためにロープをはる。安全は確保されるが、怖いものは怖い。
橋を越えてしまえば後はバスに向けてラストスパート。12時間半のすえついに‥‥ゴーールッ!!!
なかなか歩くことのできない、一生もんのコースでした。がんばり通してくれた皆さんに感謝!!!
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