北へ向う高速道路では、所により小雨が降ったりやんだりのお天気。
ガスが低くかかり、今日は早池峰山を見ることができないな〜と、ちょっと悔しい思いで国道106号へ。
区堺高原からは景色が一変、雪化粧でした。昨晩数センチ積もった模様。
JR山田線松草駅付近を過ぎて右手に下りると、国道をくぐって北方向へ向う県道171号線です。
冬季閉鎖のゲートを過ぎてすぐのこと!直径80cm近い落石が路上にドーン!と落ちていました。
こんなのとケンカはしたくないものです。間もなく道路パトロールカーとすれ違い、一同ひと安心。
川井村・岩泉町の境界である立臼峠の駐車帯に車を止め、放牧場でワカン装着。準備運動を行い、ゆっくり歩き出しです。
先行パーティーがいたためトレースがありましたが、好きなところを歩いて登りを楽しみます。
頭だけ出ている柵に沿って歩くと最短距離。赤色の境界見出標や、コンクリートの構造物がC1156m付近の目印です。
ほとんど起伏のない尾根をランラン♪と歩くと前方が少し開け、小ピークです。
ちびダケカンバの林を過ぎると美しく大きなダケカンバの疎林へゆるりと下っていきます。
広い尾根、雪をまとった木々の枝張りがのびのびとしていて、とても気持ちのいい空間です。
今日は雪も降っているし、ホワイトアウトでルートを見失わないように、特徴のある枝ぶりや枯れ木に名前を付けながら歩きます。
想像力を刺激!鞍部を過ぎて少し開けた広場からは行程中で一番の登り。といってもキツイ傾斜ではなく、
のんびり歩を進めると青松葉山の肩に。緩やかな上りになり、周囲の植生がふと変化します。
オオシラビソが青い枝に雪を重そうに乗せています。
晴れていれば早池峰山の北面が見える頂上尾根も、付近の林が見える程度。うーん、ちょっと残念。
開けた場所からさらに進み、山頂標識のあるのは一番奥、オオシラビソのこんもりと集まった中にありました。
風はないものの雪が降りつづけており、昼食をすませて出発です。
下山はついつい足早になってしまうものですが、この山の良さは何といってもダケカンバの高〜く、美し〜い林です。
時折足を止め、なごりおしく美林の空気を胸いっぱいに深呼吸を楽しみました。
最後は放牧場をがぽん、がぽんと駆け下りて立臼峠に到着〜。
付近に温泉はないので、南昌山塊のふもとまで移動し、温かくして帰りました。
登山情報
□ 盛岡側最終トイレは区堺の道の駅。売店もありますが隣りにプチコンビニあり。
□ 立臼峠への県道は例年4月中旬まで冬季閉鎖。岩手県に確認のこと。
□ 峠の駐車帯は道路を拡幅したもので、6〜7台程度のスペース。
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