船形山〜泉ヶ岳縦走
夕日沢林道をゆく
登山口には立派な看板
やさしいお出迎え
ブナとともに深呼吸
地上の楽園
前船形山分岐
清楚な姿
山頂小屋へ
おいしく充電
小屋に感謝!
残雪のパッチ
色あでやかに
ブナを引き立てる霧
あくまで可憐
歩いちゃったぞ〜!
2007年6月9日(土)10日(日) 泉ヶ岳・船形山縦走ツアー報告
行程

9日

仙台(7:30)・・・夕日沢林道(9:30着 歩き出し9:40)・・・夕日沢登山口(11:15)

水場(12:20 水汲み&昼食)・・・前船形山分岐(13:10)・・・船形山山頂(14:30)

10日

船形山山頂避難小屋(6:40)・・・蛇ヶ岳(7:50)・・・三叉路(8:05)・・・三峰山(8:35)
 
熊の平(10:10)・・・桑沼分岐(11:10)・・・北泉ヶ岳(11:30 昼食 11:55発)・・・三叉路(12:20)

泉ヶ岳(13:00)・・・お別れ峠(14:10)・・・大駐車場(14:35)・・・仙台(15:30)

前日までの天気予報は雷・大雨・寒気と非常に不安定。

ツアー担当も悩み、当初の計画である泉ヶ岳からの縦走予定を変更し、

早めに小屋に入るよう船形山からの逆コースとしました。入山は登山者の少ない夕日沢口。

小野田の荒沢を過ぎてから鳴渓小屋まで林道が伸びているものの、路肩崩落箇所があるなどの悪路のため、

車を降りてから約5kmの林道歩きで登山口に到着です。

空模様は通り雨が何度も通っていきますが、恐れていた雷様はお休みの様子。

カッパ着用で展望もないけれど、雨ならではの山の表情があるものです。

みずみずしく緑引き立つブナ林の林床には可憐に咲く花々。

1日目の行程では、マイヅルソウ、ユキザサ、チゴユリ、シラネアオイ、ショウジョウバカマ、ミヤマキンバイなどなどの姿がありました。

前船形山の分岐手前で水を取り、満々と水をたたえた鏡が池を左に見ながら歩くと、ほどなく大滝コースと合流です。

ここからは御来光岩まであと一息。

なんだ〜もう着いちゃうの?と余裕の声もあがりました。

稜線上は藪を抜けると風が強く、山頂のお社に今日の感謝と明日の無事を願い、早々に小屋の中に避難です。

さすがの週末も他パーティーの姿はなく、濡れ物を充分に干すことができました。

山談議?肴にお酒も進み、冷えた身体を暖めるうち、夕飯の豚汁の香りが小屋に満ち、

みんなで食べるご飯のおいしいこと!デザートもしっかりお腹におさめて、明日の長い歩きに備え7時就寝となりました。

一晩中風の音が続いていた翌朝、小屋周辺はガスの中。

風はやや弱まっていましたが、雨は本降りでした。

温かいうどんで元気をつけて皆活き活き、小屋の掃除をすませ、いざ出発〜!

沢状の登山道は小さな川と化し、もはやよけて歩くなど不要です。子供のようにバシャバシャ歩いていきます。

そんな中でも心和ませ励ましてくれるのが道端を彩る花たち。

ツバメオモト、タケシマラン、ホウチャクソウ、イワカガミ、ツマトリソウ、イワナシ、ゴゼンタチバナ、イチヤクソウ、アズマギクなどなど。

蛇ヶ岳から三峰山までの潅木帯、長倉尾根から北泉ヶ岳はブナとシダの森、

岩のゴロゴロする泉ヶ岳と、歩き進むにつれて植生が変化していくのが面白いように実感できました。

泉ヶ岳山頂では、よくぞ歩いてきたものだと縦走を達成した喜びで、ちょっと気が抜けそうになりましたが、

最後の下りもやさしくはなく慎重にいかなければなりません。

水神平からお別れ峠を経由して道の状態の良い滑降コースに合流し野外活動センター脇に無事下山。

雨天ながら充実感の得られた山行となりました。

登山情報
□ 夕日沢林道は白沼十字路から先、路面が荒れており四輪駆動車での走行をおすすめします(崩落箇所等危険箇所あり)。

□ 船形山頂小屋は避難小屋です。使用マナーを守って美しく利用しましょう。

上記コースタイムは休憩時間を含めての到着時間で表しています。