仙台は朝から良いお天気、前夜から冬型の気圧配置であることを頭に入れながらも青空山行へ期待が高まります。
しかし村田から眺めた蔵王連峰の頂上付近は雲の中。
案の定大黒天から先はガスで、しかも霧氷?雪?路肩の潅木がいっせいに白い花を咲かせたようです。
とにかく美しい〜!
刈田山頂は冬の様相、路面も凍結ギリギリです。
レストハウス内で装備を確認、身支度を整え、いざ出発。足元は滑り、ある時はシャリシャリと音を立てて氷が砕けます。
風は山形側から強く吹きつけ、ダブルのポールでバランスをとりながら馬の背を進みます。
うっすら積もった雪と氷が火山地帯の登山道を隠してしまいますが、コンパスと木杭で確認しながら進みました。
そこは名づけて『エビ天ロード』。見事なエビの尻尾がそこかしこで造形美を競い合っています。
ハリネズミのような岩石や大きなブラシのような道標に歓声が・・・しかし手が・・・冷たい!
熊野神社の避難小屋で一息入れ、熊野十字路から追分へ北蔵王縦走ルートをとります。
裸地から潅木に植生が変わると天然の庭園、自然園です。
反対方向から登ってくる単独登山者はジーパン姿でちょっと心配。お気をつけてー。
追分の分岐を過ぎると花芽たっぷりの石楠花の大木が多く、春にも訪れたいなと思わせます。
標高をだいぶ下げたので雲も切れ青空が広がり始め、ドウダン林の燃え立つ赤が陽光に輝きを放っていました。
木々の先に名号のまあるい山容が見えると、まもなく稜線分岐です。
その先は白砂が明るく山の雰囲気が異なります。地質学的に山の成り立ちが違うのだそうです。
花崗岩の名号峰山頂からは山形側の里を眺めることができます。
風の通り道でもあり記念撮影をして早々に青根温泉へ向け下山開始。
紅葉台までの美しく刈払いされたカンバなどの美林は森をゆっくり楽しみたい派にもおすすめのコース。
紅葉、黄葉、緑までもが淡く、柔らかな秋の森を堪能しながら歩きました。
途中の登山道に腰を降ろして昼食をとると、陽だまりが眠気を誘ったり。
ホント気持ちいい森なんですー。
落ち葉に彩られた登山道沿いでは、ブナハリタケやホコリタケ、ヌメリイグチなど秋の恵みをほんの少し、おすそ分けいただきました♪
山裾に向かって進行中の紅葉は、もう少し見ごろが続きそうです。
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