晴れたりガスったり強風に煽られたり雪も降ったり
前日、日本各地で春一番が観測されたほどの強風.今日も風が残ってるんだろうなぁ。
スキー場から空を見上げると、予想通りに山頂付近では雲が足早に流れています.
白石スキー場のクワッドを尻目にエイホエイホと歩き出し、
第二リフトのみ機動力を使ってC1130ゲレンデトップから、
いよいよ登山開始!例年に比べると雪は少なく、
最近の温かさで雪は締まっていて歩きやすい.
弱い日差しはあるものの風もそこそこ出てるので、尾根伝いに山頂を目指します.
標高が上がるにつれ寒さも増し、
樹々の小枝もビッシリと雪化粧.
「サンゴ礁みたい」「生えたての鹿の角みたい」と皆さん詩人です。そのたびに「ほほ〜、サンゴとはかくや。
生えたての鹿の角たるやかくや」と見たことがないなりに納得しているうちに、頂上直下。
風も強いし、尾根も痩せているので慎重に頂上を目指しましょう、と思っているともう頂上でした。
強風と痩せ尾根はここからが本番.
アイゼンを装着して、無理せず行けるところまで行くかぁ、という思いで南屏風を目指します.
不忘直下の下りは一部急ですが、パンパンのクラストではなかったので、少しだけ安心.
不忘までの順調さが嘘のように、いよいよ風は強くなり、ガスも濃くなってきます。
ピカピカに輝く晴れた雪山は言うまでもないことですが、
こういう状況もまた冬山らしくて良い雰囲気です(←全くの個人的嗜好)。
「行けるところまで」のつもりでしたが、皆さんハイテンションを維持し、無事に南屏風に到着。
南屏風から少し戻って、権現尾根取り付きへ。
風も弱くなり、雲間におひさまも。
取り付き部分で、念のために弱層テスト→良好!ってことで、急な権現尾根に取り付きます。
雪崩と、玉突き滑落の予防に2グループに分けて、一歩一歩慎重にクラストした斜面を下ります.
アイゼンのサクサクという小気味よい音とは裏腹に、緊張感みなぎってます!ってな感じでした。
それはそうとこの尾根から見上げる不忘−南屏風−屏風の稜線の美しいこと!思わず歓声が上がります.
尾根の中ほどから権現沢に降り、後はコガ沢沿いに長〜い下山.
所々雪が切れた沢の下降はトラバースが多く、スノーシューの人はズルリと滑り大変でした.
雪山の要素がみっちり詰まった充実の一日。お疲れ様!
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