1月までの寒気はどこへやら。まだ2月中だというのに4月並の気温が続き、雪山好きは気をもまされる。
そんなんで雪質が心配された湯殿山ツアー。先日の降雪によりほっと胸をなでおろす。
今回は歩きとスキーの混成パーティー。意外とスピードの差は出ないんですけどね。
月山第一トンネルの山形側の駐車場からスタート。国道を少し戻り湯殿山へと直接向かう緩やかな尾根に取り付く。
先日の雪が表面を被いラッセルもほとんど気にならない快適な状況。とりあえずはブス沼を目指しのんびりと進む。
月山山域らしい大きなブナと開けた雪原を進み、送電線をくぐるとまもなく正面に湯殿山が現れる。
上から下まで木が一本も生えない真っ白な山。誰もがソフトクリームを想像するだろう。それくらい真っ白だ。
緩やかな尾根の東側に張り出す雪庇を過ぎると、ブナの疎林のスロープが続く。短い斜面だが、のんびり登り返して滑ったら楽しそうだ。
雪ブナ林を歩くと時間がゆっくりになるのはなぜだろう。
たいしたのぼりもなくブス沼に到着。なんてことないただの雪原。生憎空は灰色になってきた。
時間も早いので湯殿山南東尾根へ向けて登りだす。林間の広い斜面は滑って快適そうだ。傾斜があるので初心者にはちとキツイか。
標高1290mの肩に乗ったところで本日終了。いざブス沼経由のc1150ピーク目指して下山開始。
滑り出しは開けた斜面だが、雪が重くて回るのが難しい。樹林帯に入ると少しはましになるがそんでもちょっと難しいかな?
一気にブス沼に下り、c1150目指してトラバース。傾斜のない湯殿山のすそのをのんびり進む。
頂上はガスにのまれて見えなくなってしまった。
c1150ピーク手前のコルは旧六十里越街道の最高点「大岫峠(おおぐきとうげ)」だ。
夏にも歩いたことがあるが、しばらくの間廃道になっていたらしいのが近年通れるように整備したようだ。
明治時代までは街道として使われていたようだ。
c1150についてしまえば後は下るのみ。緩やかに月山トンネルへと向かう尾根を進む。ちょうど石見堂を目印に進めばよい。
下るにつれて期待された雪はざくざくの腐れ雪に。雪には難儀しながらも地形的には困難のないやさしい尾根です。
下山時間も早かったので今日はのんびり水沢温泉に漬かれるぞー。と出発も…渋滞にはまる。
月山道での雪崩災害にピンポイントで捕まってしまった。なすすべなく新庄周りで4時間の道のりを行く羽目に…。
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