梅雨末期の前線の中、朝日連峰を縦走してきました。
【1日目】古寺鉱泉〜大朝日岳
【2日目】大朝日〜竜門〜狐穴避難小屋
【3日目】狐穴〜天狗角力取山〜バカ平
結果的には風と土砂降りの中の稜線歩きでしたが、終始咲き乱れる花々に励まされての充実の三日間でした。
【1日目】曇時々雨のちガス
本来日暮沢から入山の予定でしたが、工事のため途中通行止めになっていたので古寺鉱泉から。
天気は高曇り。気温も高くなく、快適な陽気。稜線は望めるか!?
縦走初日の重荷にはいつも身が引き締まる。大朝日までの標高差1200m。登らないことには縦走は始まらない!
まずはハナヌキまで。暑くはないが大汗をかきながらえっちらおっちら。ハナヌキ合流手前の一服清水で癒される。まだ花は少ない。
ハナヌキから古寺山までの登りが本日の核心部。標高差360mの急登。
段差が大きく重荷にはキツイ。辛うじて途中の三沢清水で一服。水いっぱい出ててよかった。
古寺山からは稜線が望めるはずだが、今日はトップリとガスの中…。
ここから小朝日までの間で一気に花が咲き出す。ヒメサユリも見事です。
小朝日ショートカットで熊越へ。いよいよガスの中。
相変わらずの見事なヒメサユリロード。
金玉水は雪渓で埋まっているとの事なので、銀玉水にて炊事用の水汲み。
毎度のことながら、なぜか大朝日小屋までの登りはほんとにキツイ。
で無事に大朝日避難小屋着!生憎の天気で連休の割に泊まり客は少なそう。
ひと通り荷物の整理をして大朝日岳へ。視界無しでとりあえずのピークハント。がんばった!
夕方つかの間にガスが晴れて、中岳や小朝日が望めるくらいに。お約束のブロッケンもばっちり。よかったね〜。
晩御飯はこれでもかのすき焼き♪うまし。
【2日目】雨時々強風土砂降り
生憎の雨スタート。
予定では今日中に天狗小屋までのロングデイ。6時前に小屋を出る。
主稜線は完全にガスの中。加えて西風強く時たま土砂降りに叩かれる。
風が強くてお花の写真もままならず。たまりかねて竜門小屋に逃げ込む。
この天気での長時間行動は厳しく、本日の天狗は諦めて狐穴小屋に目標変更。
時間も余ったので竜門小屋で着替え&お茶タイム。すでにパンツまで濡れてるし…。
相変わらず風雨収まらないが意を決して出発。
土砂降り&強風の中なんとも修行です。
寒江山手前のウスユキソウ群生地はほんと凄いです。一面のウスユキソウ。もっちょっと早い時期だと見事に真っ白だそうです。
ただ、ゆっくりと愛でるような余裕なしの容赦無い風…。
北寒江山、三方境を越えて狐穴避難小屋着。全身ずぶ濡れで小屋に入るまでに一苦労。
またしても夕方にはガスが晴れて、以東岳まで見られました!よかったね〜。
晩御飯はエビたっぷりのうまうま海老リチ。明日の降水確率は0%!頑張るぞ!
【3日目】曇後晴れ
久しぶりに視界の効く朝。
今日のコース天狗尾根が一望出来る。障子ヶ岳がカッコイイ。
主稜線の上部は雲の中。結局以東や大朝日は一日中望めず…。
びちょ濡れのザックを背に出発。高松峰までは快適な稜線歩き。
高松峰から一気に尾根が細くなり次から次へとロープ便りの下降が続く。
2ピッチで二ツ石山。ここでやっと天狗までの半分。完全に天気は回復基調。
心地良いブナの樹林帯をゆっくりと縦走。ひと気が少ない良い尾根ですね。
本日の核心部。最後の最後、天狗までの200mの登りを登り切れば天狗角力取山に飛び出す。
無事歩き通しました!なかなか歩く機会のないコースですからね〜。
天狗の小屋は管理人がすでに下山したあとらしく誰もいない。青空も広がってきておい思いに昼食を取る。
障子ヶ岳は目の前に見えるが、ここまで歩いてきた私達には体力的にちと厳しい。
バカ平への長〜い下りを下れば山形36℃の炎天下のもとバスが待っていた。
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